J1広島 PK戦でACL本戦出場 3・12本田メルボルン・ビクトリーと対戦
「ACL・プレーオフ、広島0(4PK3)0チェンライ」(19日、広島広域公園陸上競技場)
昨季J1で2位だった広島がPK戦の末(4-3)、タイの国内カップ戦王者を下して3季ぶり5度目の本戦出場を決めた。
薄氷を踏む勝利だった。延長戦を含む120分間で計19本のシュートを浴びせながら、最後まで1点が遠かった。前半10分のFW皆川のPK失敗からゴールに嫌われ続けた。後半25分にはCKをDF荒木が至近距離から合わせたがバーを叩いた。延長後半13分に途中出場のFWパトリックがゴールネットを揺らしたが、オフサイドの判定で取り消された。「最低限の目的は達することができた」と胸をなで下ろした城福浩監督も「120分間で得点ゼロは大いに反省したい。相手に引かれた時にどう崩すか宿題が残った」と課題を口にした。
MF青山敏弘、稲垣祥、GK林卓人といった主軸を負傷で欠く苦しい陣容だったが、一方で19歳GK大迫敬介や20歳MF松本泰志の東京五輪世代が大きな経験を積んだ。3バックに挑む今季、後方から丁寧にボールをつなぎ、7割近いボール保持率を記録した。「このチームは発展途上にある」と指揮官はさらなる成長を期待した。
本戦に進んだことで、3月12日にホームで元日本代表MF本田圭佑の所属するメルボルン・ビクトリーと対戦することが決まった。この日、無失点に抑えたGK大迫は「ホームに本田さんが来たら人もたくさん入ると思う。ぜひ自分がゴールに立って、シュートを止めてゼロに抑えたい」と、対戦が待ち切れないように笑った。