乾が決勝今季初ゴール 代表の悔しさをバネに
「スペイン1部リーグ、ビリャレアル1-2アラベス」(2日、ビリャレアル)
スペイン1部アラベスのMF乾貴士(30)は2-1で勝ったビリャレアル戦で後半40分までプレーし、後半32分に決勝点を挙げた。今季初ゴール。オーストリア1部ザルツブルクのMF南野拓実は3-0で快勝したウォルフスベルク戦で後半19分から出場し、1アシストした。イングランド・プレミアリーグでサウサンプトンのDF吉田麻也は2-3で敗れたマンチェスター・ユナイテッド戦の終了間際までプレーした。
ふわりとした軌道ながらGKの重心とは逆のコースをついてゴール左へ。1-1の後半32分、乾は左サイドからの低いクロスを左足のワンタッチで決めた。仲間にもみくちゃにされて祝福を受けた今季初得点で、勝利を呼び込んだ。
アジア・カップ期間中の1月にベティス(スペイン)から出場機会を求めてアラベスに期限付きで加入。「半年間、何もできなかった悔しさ、情けなさはすごく感じている。悔しい移籍」と心情を吐露していた。
控えに回ったアジア杯は準優勝に終わり、不完全燃焼だった。「チームで頑張って、また呼ばれたいという思いが強くなった」と、日本代表への意欲も新たに再出発を誓った新天地で4試合連続の先発出場。期待に応え、安堵(あんど)の笑みが漏れた。