浦和3-0快勝 19歳の橋岡2発「ユースの時以来かな」
「ACL・1次リーグ、浦和3-0ブリラム」(6日、埼玉スタジアム)
一昨年に大会を制したG組の浦和はホームでブリラム(タイ)に3-0で快勝した。後半5分に先制すると、19歳のMF橋岡大樹が同30分、43分に2点を奪い突き放した。H組の川崎はアウェーで上海上港(中国)に0-1で敗れた。
戦いを終えた埼玉スタジアムに、勝利の凱歌が響く。選手もサポーターも、待ち望んでいた今季初勝利に酔いしれた。
輝きを放ったのは19歳のMF橋岡だった。1-0の後半30分、MF長沢のシュートのこぼれ球に素早く反応。右足で押し込んで追加点をマークすると、同43分にはMF汰木の左クロスに走り込んでボレー弾を決めて勝利を決定づけた。守備が本職なだけに「1試合で2点決めるなんてほとんどない。ユースの時以来かな」と話した。
浦和の下部組織出身で、トップ昇格の昨季はリーグ25試合に出場。だが、今季開幕の仙台戦はベンチで、続く札幌戦はベンチ外。「この試合にかける思い、高いモチベーションがあった。持っている力を全部出そうと思っていた」。90分間、頭も体もフル回転した。
東京五輪世代の躍動に、視察した森保監督も「守備だけではないところを見せてくれた」。19年初勝利の立役者となったが、橋岡は「図に乗ることはなく、謙虚にやっていきたい」。次なる戦いに若き目は向いている。