「ＡＣＬ・１次リーグ、広島２－１メルボルンＶ」（１２日、エディオンスタジアム広島）

　メルボルン・ビクトリー（オーストラリア）はアウェーで広島に競り負け。しかし、この日キャプテンマークを巻いてフル出場した本田は後半２６分、一時は同点となるゴールをマークするなど“凱旋試合”で輝きを放った。

　０－１で迎えた後半２６分。右サイドをドリブルで駆け上がったルーのグラウンダーのクロスに反応。ペナルティエリア中央に走り込むと、最後はスライディングしながら左足でゴール左に突き刺した。

　本田は自身のゴールよりも「勝ちにきたので、実現できなかったことはいいわけできない。もう少しいいプレーをしたかった」と勝利を逃したことを悔やんだ。

　本田が日本でＪクラブと対戦するのは、名古屋在籍時の２００７年以来、１２年ぶり。「見に来てくれたファンの皆さんに少しでもいいプレーを見せたかった、結果にはならなかった。それでもファンが楽しかったと思ってくれたのならうれしい」と振り返った。

　これでチームは１次リーグ２連敗。決勝トーナメント進出への道は険しくなったが、「きょうはサンフレッチェがいいプレーをしたので、それをたたえたい。残り４試合あるので、全勝するつもりでやりたい」と前を向いた。

　オーバーエイジでの東京五輪出場を目指すと公言している本田は「まだまだ伸びしろはあると思っているので、これからも日々のトレーニングに励みたい」と意欲を見せていた。