復帰戦の香川が若手と共存「お互い生かせられるように」 後半途中トップ下でプレー
「国際親善試合、日本0-1コロンビア」(22日、日産スタジアム)
敗戦直後、すぐに次に視線を向けていた。MF香川真司(30)=ベシクタシュ=はサポーターへのあいさつで場内を1周する際に、MF乾、MF堂安と話す。「どう崩していくか。どう戦っていくか。思ったことを話し合いながら。コミュニケーションをとり続ける必要がある」。試合直後の熱い思いを、ぶつけ合った。
W杯ロシア大会以来、森保体制になって初めての代表戦。PKで1点を失った直後の後半20分。大歓声とともにピッチに入った。2列目の中央。定位置に背番号10が立った。
「相手も1点とってから中をより固めてきて、僕らも動きの連動性がちょっとなくなってきた時間帯でもあったので、そこの変化は必要かな。次の課題かなと思います」。
決定的な仕事はできずに、終わった復帰戦。課題が口をつく。それでも、試合後の取材エリアでは時折、笑みも浮かべた。
「周りはポテンシャルの高い、若い、いい選手やと思う。お互い生かせられるように。それが日本というチームのキーになる」。敗戦の中で、新生日本に感じた手応え。自らもその輪に加わる思いだ。