森保監督 香川の経験を評価「相手の嫌なところをつく」
「国際親善試合、日本1-0ボリビア」(26日、ノエビアスタジアム神戸)
日本は途中出場のMF中島翔哉(アルドハイル)がカウンターから挙げた得点で勝利した。香川真司(ベシクタシュ)はシュート0本で得点には絡めなかったが、森保一監督は「試合の流れの中でもなかなか相手の守備が崩れない中、相手を少しでも間延びさせる、疲労させる、嫌なところをついていくという経験を生かしたプレーをしてくれたと思っている」と評価した。
香川は攻撃的MFの中央、いわゆるトップ下のポジションで後半23分までプレーした。指揮官は「今日の試合の中で経験の浅い選手がたくさんいるなかで落ち着いてプレーしてくれていたと思うし、自らがこの試合で結果を出すという思いを持って準備から今日の試合においてもプレーしてくれていた。試合の流れの中でもなかなか相手の守備が崩れない中、相手を少しでも間延びさせる、疲労させる、嫌なところをついていくという経験を生かしたプレーをしてくれたと思っている」と振り返った。
一方で、中島、堂安律(フローニンゲン)と香川が一緒にプレーしたのは8分間だけだった。「いま力をつけてきている経験の浅い選手と、これまで代表を引っ張ってきた経験のある選手と、試合の中で少しでも融合する時間を、いろんな感覚を共有する時間を持ってもらいつつ、最終的に勝つことができればと交代のカードを使った」とテストと勝負をてんびんにかけた結果と説明した。
戦力の底上げという点については、「コロンビア戦から選手を総入れ替えして選手にも伝えていたが日本として戦う責任、勝利を目指して戦う、サポーターの方々に勝利を届けるという責任は変わらないと話して臨んだ」と親善試合といえども、目の前の試合の勝利を重視した。その上で、新顔の選手たちについて、「プレー面でみてある程度手応えをつかめたということが経験の浅い選手に総じて評価として言えることだが、ただ試合を決定づける、試合の流れを変えていくところではまだまだ力を付けて欲しいとロッカーで伝えてきた」とした。