久保建英が2得点全てに絡む活躍 新時代を担う17歳が存在感
「明治安田生命J1、FC東京2-0松本」(28日、味の素スタジアム)
FC東京が2-0で松本を下し、4連勝で勝ち点23として首位で平成を締めた。2試合ぶり先発のMF久保建英(17)が全2点に絡む活躍を見せた。神戸は川崎に1-2で敗れ4連敗。浦和の元日本代表FW興梠慎三(32)がJ1で平成最後のゴールを奪った。
快晴に恵まれた、FC東京の平成ラストマッチ。スタジアムを埋めた3万6412人の熱狂を一身に集めたのは、紛れもなく背番号「15」だった。首位チームの攻撃の中核を担うMF久保建は、この日も健在。むしろ、その輝きは増していた。
2得点全てに絡んだ。まずは前半44分。こぼれ球を拾うと、ワンタッチ目で相手をかわしてドリブル開始。快足を飛ばすFW永井へのラストパスでアシストを記録した。後半32分にはエリア内で倒されてPKを獲得。長谷川監督が「建英には1点取って欲しかった。それぐらいキレがあった」と語り、敵将・反町監督も「質の違いというのを、久々に日本人で見た」と評価する。得点シーン以外でも、高い技術や突出したセンスで両軍サポーターを何度も沸かせた。
新時代を担う17歳には、秘めたる目標がある。それは「これから何をしよう、と思っている子供たちに夢を与えたい」。10歳でスペインの名門・バルセロナの下部組織に入った天才だが「自分も夢を与えてもらったので。子供たちにサッカーをもっと好きになってほしい」。だからこそ、久保のプレーは輝く。
GW2日目。スタジアムには多くの家族連れの姿が。時代の節目を迎える中、未来への思いは確実に受け継がれていく。