「欧州ＣＬ・準決勝第１戦、バルセロナ３－０リバプール」（１日、バルセロナ）

　４季ぶり６度目の優勝を目指すバルセロナ（スペイン）がホームで前回準優勝のリバプール（イングランド）に３－０で先勝した。ＦＷリオネル・メッシ（３１）が２得点と活躍した。バルセロナは前半２６分にＦＷスアレスが先制ゴール。劣勢だった後半３０分にメッシが追加点を奪い流れを引き戻すと、同３７分にはＦＫを直接決めた。第２戦は７日、リバプールの本拠地で行われる。

　バルセロナはホームで珍しくボール保持率で下回ったが、個人技と決定力で勝負強さを示した。終盤に２得点し、同クラブでの通算ゴール数を６００とした主将のメッシは「ボールを持てない展開には慣れていないが、やるしかなかった」と胸を張った。

　前半２６分にスアレスの今季ＣＬ初得点で先制。その後は球際で後手に回って押し込まれたが、メッシとスアレスを前線に残すことで常にカウンターを警戒させた。攻撃時はＦＷ、守備時はＭＦと二役をこなすコウチーニョを後半１５分に交代させ、個々の役割がより明確な４－４－２に変えたことも奏功し、バルベルデ監督は「それで安定感が増した」と効果を口にする。

　後半３０分に流れを引き寄せる追加点を決めたメッシは、同３７分に鮮烈なＦＫを突き刺し「幸運にも決まってくれた」と謙遜した。既に国内リーグを制し、国王杯とＣＬも射程圏内に。アルバは「３冠は近づいているが、まずは第２戦のことしか考えていない」と、一歩ずつ進む覚悟を口にした。