J1C大阪・FW西川潤 17歳でU-20W杯飛び級選出

 日本サッカー協会は7日、ポーランドで開催されるU-20(20歳以下)W杯(23日開幕)に出場するU-20日本代表21人を発表し、神奈川・桐光学園高3年で来季からJ1C大阪に加入することが内定しているFW西川潤(17)が飛び級で選出された。大阪市内で取材に応じた西川は「身が引き締まる思い。得点やアシストという分かりやすい結果を出すのが目標」と決意をにじませた。

 自身初の世界大会へ、西川は胸を躍らせた。「率直にうれしい。世界からも注目される大会なので、自分の良さをアピールして結果を残したい」。17歳のレフティーは端正な顔立ちに笑みを浮かべ、喜びを噛みしめた。

 昨年のU-16アジア選手権で日本を優勝に導き、大会MVPにも輝いた。本来なら10月にブラジルで開催されるU-17W杯に出場する世代だが、昨年12月にU-19代表のブラジル遠征に初めて飛び級で招集されたことで、U-20W杯を強く意識し始めたと明かした。

 1月に練習参加したドイツ1部レバークーゼンが獲得に動き、J1の複数クラブも興味を示した逸材。3月に来年度のC大阪加入が発表されると、4月にはJ1デビューを果たすなど急速に存在感を高め、16歳GK鈴木彩艶(ざいおん=浦和ユース)、17歳MF斉藤光毅(こうき=横浜FC)と並んで飛び級でのメンバー入りを果たした。

 筋肉系の張りでこの日の練習は別メニュー調整となり、C大阪のロティーナ監督は8日のルヴァン杯名古屋戦の欠場を明言した。11日のJ1横浜M戦も出場回避が濃厚だが、関係者によると症状は軽く、今週は治療に専念し、12日から千葉県内で行われる合宿には合流予定だという。

 日本が勝ち進めば、C大阪は最大5試合で西川を欠くことになる。それでもロティーナ監督は「痛いのは事実だが、選手にとってはすごく美しい挑戦。W杯を自国の代表としてプレーすることは素晴らしい経験となる」と背中を押した。

 20年東京五輪や将来的なA代表入り、欧州挑戦を思い描く俊英は「自分の価値、評価を上げる舞台でもある。(世界を)肌で感じる絶好の機会」と待ち切れないように話した。年齢など関係ない。世界の視線を、その左足に集める。

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