久保建英 A代表初選出「光栄です」 香川、岡崎、長友ら大先輩から学ぶ!
日本サッカー協会は23日、親善試合トリニダード・トバゴ戦(6月5日・豊田スタジアム)、同エルサルバドル戦(6月9日・ひとめぼれスタジアム宮城)に臨む日本代表メンバー27人を発表した。MF久保建英(17)=FC東京、GK大迫敬介(19)=広島、DF中山雄太(22)=ズヴォレ=が初招集され、GK川島永嗣(36)=ストラスブール、FW岡崎慎司(33)=レスター=が昨夏のロシアW杯以来の復帰を果たした。チームを率いる森保一監督(50)は、久保建ら若き選手について「年齢は関係なく、良いパフォーマンスを見せていた。彼らが勝ち取った」と評価した。
驚きと共に、誇らしさがわき上がってきた。17歳にして初のA代表招集。都内の練習場で取材に応じた久保建は「光栄ですね。早いと思います、正直。全然そんなつもりもなかったというと変ですが、選ばれると思っていなかったのでうれしいですがびっくり」と胸中を明かした。
ただ、指揮官の思いは久保建の“自己評価”とは少し違う。森保監督は、久保建の選出理由について「チームで見せているパフォーマンスが良く、チームの中でも中心となって存在感を発揮している。直近の2試合ではゴールも奪って、チームを勝たせている。年齢は関係ない。クラブでやっていることを代表でも発揮して欲しい」。将来性を見込んでいることも示す一方で、発揮しているプレーで代表入りを「勝ち取った」と表現する。
日本サッカーの未来を担う可能性がある若武者たちに“英才教育”を施すという狙いもある。初招集となった若武者3人に加え、27人のメンバーにはGK川島、FW岡崎らがW杯以来の代表復帰。MF香川も3月に続いてメンバー入り。指揮官は「これまでの代表活動を支えている、歴史をつないでくれた先輩たち、選手たちがいる。その中で、彼らが飛び抜けて追い越したわけではない」。そして「代表を支えてきた先輩たちの背中を見て学び、プレーを見て学び、言葉で伝えてもらいながら彼の成長につなげてもらえば」とメンバー構成の狙いを説明した。
きょう24日に発表される南米選手権でも選出が濃厚な久保建。「今回は自分が吸収する側、色んな人の色んなプレーを吸収していけたら」。未来へと飛翔するためのきっかけをつかむ。