1年ぶり代表復帰の岡崎慎司 背番号「9」にこだわる 22年W杯出場へも闘志
サッカー日本代表は3日、国際親善試合トリニダード・トバゴ戦(5日・豊田スタジアム)とエルサルバドル戦(9日・ひとめぼれスタジアム宮城)に向け、愛知県豊田市内で、冒頭15分間を除く非公開練習を行った。FW岡崎慎司(33)=レスター=は昨夏のW杯ロシア大会以来、約1年ぶりに代表復帰。背番号18を与えられた33歳のストライカーが9番への特別な思いを語り、22年W杯カタール大会への意欲も明かした。
感傷に浸る余裕はない。約1年ぶりの代表復帰について問われた岡崎は「そういう安易な発想はしていない。今季の結果だと呼ばれないのが普通」と危機感をむき出しにした。
代表不在の間、代名詞だった背番号9にはMF南野が定着した。与えられた背番号は18番だったが「ありがたかった」と言う。「日本代表の9番は特別なもの。簡単に戻ってくるようではいけない。正真正銘の点取り屋として戻って来た時に『9番をつけたい』と言えれば」と、エースナンバーへのただならぬこだわりを語った。
17歳MF久保建が初招集されるなど世代交代も着々と進むが、「17歳も33歳も一緒。実力のある者が残っていくのが日本代表」と力を込めた。森保監督からは経験を次世代に伝える“伝道師”の役割も期待されるが、22年カタールW杯への意欲を改めて示し「僕自身が挑戦し続けることが若手に経験を伝えること」と持論を展開した。
代表の最前線にはFW大迫勇が君臨するが、その絶対的な存在感がチームに“依存症”の悪癖も呼び起こす。その“解決策”としての自覚もある。「いろんな攻撃ができる方が日本は勝てる。そのパターンの一つに自分もならないといけない」。
歴代3位となる国際Aマッチ通算50得点を積み上げてきたが、17年3月を最後に2年以上もゴールネットを揺らしていない。自らの居場所を取り戻すべく、侍は静かに刀を研ぐ。