久保建あるぞ!A代表デビュー「準備はしている」香川が別メニュー調整で
「キリンチャレンジ杯、日本-エルサルバドル」(9日、ひとめぼれスタジアム宮城)
サッカー日本代表は7日、国際親善試合エルサルバドル戦(9日、ひとめぼれスタジアム宮城)に向け、試合会場で公開練習を行い、MF久保建英(18)=FC東京=がベンチ入りする可能性が浮上した。MF香川真司(30)=ベシクタシュ=が左股関節の違和感で練習を回避。香川の状態次第では久保が23人のメンバーに入ることもあり得る。久保は「試合に出るためにここに来ている。チャンスがあれば準備はしているつもり」と、待望の代表デビューに意欲を見せた。
日本の未来を担う久保建にベンチ入りの可能性が浮上した。香川が左股関節の違和感で練習を回避。日本協会によるとジムでトレーニングを行ったというが、エルサルバドル戦を欠場することになれば、ポジションで同タイプの久保建がベンチ入りを果たすことも十分あり得る。
A代表に初選出されながらも、5日のトリニダード・トバゴ戦は無念のベンチ外となった。観客席から試合を見つめたが、「悔しさというよりもう終わったこと。自分は次の試合に向けてアピールするだけ」と気持ちは切り替わっている。
この日の練習では冷たい雨の下、軽快な動きで状態の良さをアピール。ハーフコートで行われた実戦形式の練習では、その技術が代表レベルに達していることを改めて示した。練習後には岡崎、南野らとシュート練習を繰り返し、精力的に左足を振った。
展開次第ではA代表デビューの期待も高まる。18歳5日での国際Aマッチ初出場は市川大祐に次ぐ歴代2位の快挙。「(デビューの可能性が)高くなってきたかは分からないが、チャンスが来れば準備はしているつもり」と静かに闘志をたぎらせた。3バックの布陣もアンダー世代で経験しており「特に違和感とかはない。似ているところは似ている。そういう意味ですんなり入っていけるのかなと思う」と語った。
森保監督は久保建について「少し緊張の糸を緩めながら先に進むべきではないかと考えた」と“配慮”を示していたが、久保建自身は試合への“飢え”を隠さない。「試合に出るためにここに来ている。ここは実力の世界なので、実力があればメンバーに入れる。自分はピッチ上で全てを表現するしかない」。久保建は静かに“その時”を待つ。