久保効果で若手活性化 FW前田ら対抗心 日本代表、現地で初練習
サッカーの南米選手権は、14日午後9時半(日本時間15日午前9時半)からサンパウロで行われる1次リーグA組のブラジル-ボリビアで開幕する。20年ぶりに招待参加するC組の日本代表は13日、17日(同18日)のチリとの初戦に向けて現地入り後初練習を行い、MF久保建(FC東京)、柴崎(ヘタフェ)らがパス回しなどで約1時間調整した。大会は12チームが3組に分かれて1次リーグを争い、各組2位までと、3位のうち成績上位2チームが準々決勝に進む。
驚異的な速度で成長を続ける久保建が、東京五輪世代を下から突き上げている。史上2番目の若さとなる18歳5日で国際Aマッチデビューを飾った逸材に、フル代表初選出となったFW前田(松本)は「悔しい部分はある。この大会で自分がどれだけやれるか証明することが大事」と対抗心を燃やす。
9日の国際親善試合、エルサルバドル戦。後半22分から投入された久保建は、実績あるFW大迫勇(ブレーメン)らとテンポよく絡みながらゴールに迫った。初出場とは思えない冷静さに、当初は起用に慎重だった森保監督も「私が思っている以上に、いろんなことへの対応力を持っている」と目を丸くした。
この堂々たるプレーに「刺激を受けた」というFW上田(法大)は「どこまで通用するか、怖さもあるが思い切りぶつかりたい」と南米勢との腕試しへ武者震いする。レアル・マドリードへの移籍が明らかになった久保建の存在は、若い選手たちの視線を一段も二段も引き上げる。来夏の大舞台に向け、チームが一気に活性化しそうだ。