森保ジャパン ワースト4失点 五輪世代と経験豊富な選手“融合”には手応え
「南米選手権・1次リーグ、日本0-4チリ」(17日、サンパウロ)
1次リーグC組第1戦が行われ、日本は大会2連覇中のチリに0-4で完敗した。森保一監督(50)は力の差を認めつつ、東京五輪世代と経験豊富な選手たちの融合に一定の手応えを示した。日本は1999年大会以来、2度目の出場。20日(日本時間21日)の第2戦ではウルグアイと対戦する。
彼我の差は、まるで大人と子供だった。若き日本代表と、2連覇を果たしたメンバーが多くを占めるチリ。完成度の違いを見せつけられた90分間を終えた森保監督は「結果を踏まえ、クオリティーの差があったのは受け止めないといけない」。A代表監督就任後、最多となる4失点での完封負けを受け入れた。
それでも、かたくなに貫いたものがある。南米連盟外からの招待参加はクラブ側に選手の派遣義務が発生せず、チーム編成は難航。「皆さんが考える日本代表からすれば最強ではないかもしれないが、現在の条件の中ではベストな招集ができた」。勝利を目指すという大前提と共に、個々の成長と経験豊富な選手たちとの“融合”をテーマとした。
五輪世代でベースとしていた3バックの布陣を、大会前のA代表の親善試合で採用。さらに今回は五輪世代に「原理原則は変わらないという部分でA代表でやっている(4バックの)形でプレーしてもらった」と2つのチームをすりあわせるテストを試行。もちろん「今回招集した選手を見て、この形で戦うこともあり得ると。(スピードのある)前田を右に使ったのはチリのサイド攻撃、そこから良い守備をしてカウンターの部分を出せると狙いを持っていた」とも語る。
この体験をどうやって次戦の勝利に、そして未来へとつなげるか。指揮官の手腕が問われる。