鹿島・安部 バルセロナから正式オファー 夢膨らむレアル、久保と日本人対決!?
サッカーのJ1鹿島に所属する日本代表MF安部裕葵(20)に、スペイン1部バルセロナから獲得の申し入れが届いたことが3日、鹿島の関係者の話で分かった。移籍の場合、安部はセカンドチームのバルセロナBに所属する。同1部レアル・マドリードには今夏、FC東京から日本代表MF久保建英(18)が完全移籍で加入。安部移籍が実現すれば、東京五輪世代の2人がスペインの強豪でしのぎを削ることになる。
スペインの強豪バルセロナが鹿島が誇る天才ドリブラーに白羽の矢を立てた。昨季のJリーグ・ベストヤングプレーヤー賞に輝き、今季から背番号「10」を付ける安部に対し、獲得への正式オファーを提示。移籍が実現した場合、当面はバルセロナBに所属し、2部B(3部相当)でプレーするという。
今夏のバルセロナにとって、日本選手獲得は「2度目」の試みとなる。かつて下部組織に在籍した久保建の復帰に向けて動いたが、条件面で折り合わずにレアル移籍が決定。これを受けて、安部が新たなターゲットに浮上した。
スペイン紙「ムンド・デポルティーボ」は6月24日に、バルセロナが安部と桐光学園FW西川潤(17)の2人に注目していると伝えた。特に安部には強い関心を示しているとし、「この夏にもサインする可能性がある。買い取りオプション付きのレンタル移籍を希望しており、鹿島は完全移籍で移籍金150万ユーロ(約1億8300万円)を希望するだろう」と条件面まで踏み込んで報じられていた。
広島・瀬戸内高から2017年に鹿島に加入した安部は鋭いドリブル突破が持ち味で、6月の南米選手権で日本代表デビューを果たした。来年の東京五輪での活躍も期待されている。この日行われた天皇杯2回戦・北陸大戦(カシマ)に右MFで先発出場。3-1の勝利に貢献したものの見せ場は少なく「(後半は)どこかで数的優位をつくって試合を運ばないと、ああいう展開になる」と淡々と話した。