神戸、元バルサDFフェルマーレン獲得へ 2年半の複数年契約か 9人目の外国人
J1神戸が今夏の新戦力として、スペイン1部バルセロナからベルギー代表DFトーマス・フェルマーレン(33)の獲得に乗り出していることが24日、分かった。複数の関係者によると、フェルマーレンは既に来日しているという。2年半の複数年契約とみられ、年俸面など細部の詰めの交渉を行っている。
フェルマーレンは6月末でバルセロナとの契約が満了しており、移籍金は発生しない。交渉が合意に達すれば、“バルサ化”を掲げる神戸にとって、バルセロナ所属経験のある選手の獲得はMFイニエスタ、FWビジャ、MFサンペールに続き4人目となる。
左利きでセンターバックと左サイドバックをこなせるフェルマーレンは対人に強く、左足の精度も高い。ベルギー代表として14、18年W杯2大会連続出場も、18年ロシアW杯の日本戦には出場しなかった。14年夏に5年契約でバルセロナに加入したが、度重なる負傷で離脱を繰り返し、今季も公式戦12試合出場にとどまっていた。
神戸は失点数がリーグワースト2位と守備組織の再構築が急務となっており、三浦淳寛スポーツダイレクター(45)は「後ろ(守備)の安定は重要」と語っていた。23日にレバノン代表DFジョアンオマリ(30)の獲得を発表したばかりだったが、さらなる補強で最終ラインの安定を図る。神戸にとって9人目の外国籍選手となるが、リーグ戦では1試合最大5人までしか出場できない。今後はトルステン・フィンク監督(51)の起用法にも注目が集まる。
神戸は韓国代表GK金承奎(28)が古巣でもある韓国Kリーグ蔚山への復帰が決定的となっている。この日、神戸市内で行われた練習にも姿を現さず、関係者によると、既に韓国入りしているという。