FC東京3発堅首 2位と6差に
「明治安田生命J1、FC東京3-0C大阪」(3日、味の素スタジアム)
首位のFC東京はFW永井謙佑(30)の先制点などでC大阪に3-0で完勝した。勝ち点を45に伸ばし、清水に0-1で敗れた2位横浜Mとの差を6に広げた。鹿島は湘南に2-3で敗れ、同38のまま。広島は札幌に競り勝って勝ち点35。仙台は磐田を下した。
鋭い矛が、強固な盾を貫いた。この試合までリーグ最少失点だったC大阪との一戦は、後半に動いた。同2分、丁寧な左右の揺さぶりから生まれたわずかな隙間をつき、FW永井が先制点。クロスを供給したMF東の動きに「ワンステップの構えを見て、ここだな」と頭でたたき込んだ。
「1点が入ると、うちは勢いが出る。(相手の守備が)堅かろうが、点は取れる」。永井が語る通り、同23分には新加入のMF三田のFKから追加点。意外にも今季リーグ戦でセットプレーからの初得点はさらに勢いを与えた。終盤にはFWディエゴオリベイラがダメ押し。完勝だった。
出足が鈍そうに見えた前半だが「僕が手綱を締めて(積極的には)行かせないようにしていた」と長谷川監督。夏場に失速した昨季の反省を修正し、首都クラブは初の戴冠へと向かう。