久保あるぞW杯予選最年少出場 森保監督「ギラギラしたもの見せて」
日本サッカー協会は30日、親善試合・パラグアイ戦(9月5日・カシマ)、W杯アジア2次予選・ミャンマー戦(同10日・ヤンゴン)に臨む日本代表メンバー23人を発表した。日本史上最多となる海外組19人が招集され、今夏にスペインへと渡ったMF久保建英(18)=マジョルカ=も選出。ミャンマー戦で出場すればW杯予選での史上最年少出場となるレフティーについて、森保一監督(51)は「ギラギラしたものを見せて欲しい」と期待をかけた。また、東京五輪に出場するU-22代表の北中米遠征メンバー22人も合わせて発表された。
まばゆい才能を持つ18歳が、日本代表の中核への階段をまた一つ登った。
22年のカタールW杯につながる第一歩目となる2次予選の初戦。発表前の段階では、森保監督は「若手の方が比重が多くなることも選択肢として柔軟に考えていきたい」と語っていたが、熟慮の末で23人のメンバーに入ってきた東京五輪世代は4人。その中に名を連ねた久保建について問われた指揮官は「南米選手権などレベルの高い大会でプレーして、彼のプレーが代表チームでも力になると思い招集した」と説明した。
今夏、世界屈指のビッグクラブであるレアル・マドリードへと完全移籍した久保建。当初は1年間にわたって3部で戦うセカンドチームでのプレーが想定されていたが、最終的には1部のマジョルカへと期限付き移籍。新天地でのデビューは果たしていないが「レアルのプレシーズンマッチ、練習にも参加してコンディションは問題ない」。移籍直後で、長距離移動も伴う代表招集には賛否あるが「本人にもメンタル(意向)を確認した」と配慮の上での決断という。
新たな歴史を刻む可能性もある。6月の親善試合で、史上2番目の若さでA代表デビューしたレフティーがミャンマー戦でピッチに立てば、風間八宏氏(現名古屋監督)が持つ、W杯予選における最年少出場記録(19歳67日)を更新する18歳98日での出場となる。
「(久保建に)期待するのはまず、日本のために持っているものをすべて出すということと、彼自身がもっと成長するために、ギラギラしたものを見せて欲しい」。新時代を切り開く18歳と共に、カタールへの道は始まる。