C大阪3連勝 新加入鈴木孝司がJ1初ゴールで流れ引き寄せた
「明治安田生命J1、C大阪2-1川崎」(1日、ヤンマースタジアム長居)
浦和のFW興梠慎三(33)が湘南戦でJ1史上初となる8年連続の2桁得点をマークした。試合は1-1で引き分けた。C大阪はFW鈴木孝司(30)の決勝ゴールで川崎を2-1で下した。2位の鹿島はFW上田綺世(21)の2ゴールなどで清水に4-0で大勝した。
苦難のサッカー人生が花開いた。1-1で迎えた後半9分。途中出場からわずか4分後だった。「点を取る確率が高いかな」。FW鈴木は右からのクロスをニアで待ち受け、頭を合わせた。今夏、J2琉球から加入した30歳のJ1初ゴールが決勝点となり、C大阪を3連勝に導いた。
どん底からはい上がった苦労人だ。12年に法大からJ2町田に入団し、JFL、J3、J2を経験した。2度の左アキレス腱断裂もあり、昨季で町田を契約満了となった。「このまま引退なのかと思った」が、今季トライアウトを経て加入した琉球で15得点を挙げ、J1からの獲得オファーを勝ち取った。
安堵(あんど)の表情を浮かべつつ「ようやく仲間入りできたが、ここから積み重ねないと」。視線は既に前を向いている。