アギーレ元日本代表監督、八百長関与を否定「人を信頼しすぎた結果」
サッカースペイン1部リーグで不当に試合結果を操作したとされる八百長事件の裁判で、元日本代表監督のハビエル・アギーレ氏(60)が5日、証言台に立ち「私の信頼を悪用した人物がいる」と事件の関与を否定した。
バレンシアで行われている公判でアギーレ氏は「ある日アガピト(当時のサラゴサ会長)から電話があり、ボーナスが支給されることになるが、それは返金されるということだった。私の契約にはそのボーナスは含まれていなかった。だから私は銀行からそのお金に手をつけなかったし、実際に返金された。私にとって今回の一件は人を信頼しすぎた結果であり、別の人物にとってはそれを悪用したということ。白紙のまま銀行書類にサインしていた」と証言した。
問題の試合は2010-11シーズンの最終戦のこと。すでに残留を決めていたレバンテを相手にアウェーで勝利したサラゴサが1部残留を決めた。しかし複数の証拠から違法な裏工作があった可能性が発覚。スペインリーグ機構とこの年降格したデポルティボが告訴し刑事事件に発展した。
裁判は3日からバレンシアで始まっており関係者42人が被告になっている。検察は関係の選手に2年の収監を求めている。またアギーレ氏は刑事事件化した15年2月に日本代表監督を契約解除となっている。