鹿島、ACL連覇の夢絶たれる 準々決勝敗退 大岩監督「悔しい思いでいっぱい」
「ACL・準々決勝第2戦、鹿島1-1広州恒大」(18日、県立カシマサッカースタジアム)
前回王者の鹿島は、ホームで広州恒大(中国)と準々決勝・第2戦を戦い、1-1で引き分けた。2戦合計のスコアは1-1で、アウェーゴールの差で準々決勝敗退となった。前半40分、CKから相手MFタリスカに頭で決められて先制被弾。後半6分にMFレオシルバのシュートがMFセルジーニョに当たって同点としたが、4強入りに必要な逆転弾が奪えなかった。
あと1得点が最後まで奪えなかった。後半終了間際、ペナルティーエリア内に侵入したレオシルバが放ったシュートは相手GKの横を抜いたが、最後はDFにクリアされた。その直後、敗退を告げる笛が響くと鹿島のメンバーも、広州恒大のメンバーも次々とピッチに崩れ去る。敵将・カンナバロ監督が試合後に「選手全員が100%以上の力を発揮した。選手を誇りに思う」と振り返ったように、雨が降り注ぐピッチで演じられたのは、まぎれもない死闘だった。
直前のリーグ戦でMF三竿、白崎が負傷。代わってMF永木と名古がスタメンに名を連ねた。AFCの公式サイトによると90分間のデータではシュート数、ボール支配率、デュエル勝率などさまざまな面で相手の数字を上回ったが、最後までゴールが遠かった。後半30分にはセルジーニョが左足でシュートを放つも、ゴールバーをたたいた。
試合後、大岩監督は「非常に悔しい。(CKからの失点は)注意していたセットプレーだったが、相手に勢いを与えてしまった。選手が頑張ってくれたので、悔しい思いでいっぱい」と唇をかんだ。得点者のタリスカをマークしていたDF町田は「(失点は)自分が単純にマークを外したので、それに尽きる。良いタイミングで入らせる工夫が必要だった」、FW土居も「90分間で強さを見せるのがチーム力。勝ちきらないといけなかった。アウェーゴールのことなど、考えすぎたのかもしれない。勝てば良かったので」と悔しさをあらわにしていた。
2年連続アジア制覇の夢はついえたが、まだリーグ、ルヴァン杯、天皇杯と国内3大タイトルの全てで優勝の可能性を残す。悔しさを晴らす機会は、まだ残っている。