J2千葉・佐藤勇人が今季限りで引退 台風被害で発表に葛藤も 寿人は双子の弟
J2千葉は13日、元日本代表MF佐藤勇人(37)の今季限りでの現役引退を発表した。今季は最終節までプレーするとしている。
佐藤勇は中学年代から市原(千葉の当時の名称)のジュニアユースでプレー。ユースを経て00年にトップチームに昇格した。現在は同クラブに所属しているFW佐藤寿人は双子の弟。03年から出場機会を大きく増やし、クラブの顔と言える存在になった。06年には日本代表戦にも出場した。
08、09年は京都でプレーしたものの、10年からは千葉に復帰。以後、クラブを支え続け、今季も15試合に出場している。リーグ戦出場はJ1通算220試合29得点、J2通算236試合8得点。リーグカップは通算53試合6得点。
佐藤勇は「育ててもらった千葉が台風の影響で大きな被害を受けている時に自分個人の事を発表していいものなのか、とても悩みましたがお伝えすることにしました。12歳からジェフのユニフォームを着させてもらいましたが、その大好きなユニフォームを脱ぐ時が来ました」と報告した。
その上で、「ファン、サポーターの皆さん、そして支えてくれた家族、チームメイトやクラブスタッフなど、多くの方に支えられながらここまで続けて来ることができたことに感謝しています。ただまだシーズンは残っており、最後までジェフの一員として闘います。引き続き熱い応援を宜しくお願い致します」と思いをつづった。
16日にあらためて記者会見を行うとしている。また、「ファン、サポーターの皆さまへは改めてお話する機会を設けさせていただければと思います」としている。(原稿中のコメントは発表リリースより引用、原文まま)