U22日本代表がブラジル撃破 敵地で逆転大星!あるぞ東京五輪
「U-22国際親善試合、ブラジル2-3日本」(14日、レシフェ)
ブラジルに遠征中のサッカーの東京五輪世代、U-22日本代表は14日、レシフェで行われたU-22ブラジル代表との国際親善試合に3-2で競り勝った。MF田中碧(21)=川崎、MF中山雄太(22)=ズウォレ=が鮮やかなミドルシュートを決め、6月のトゥーロン国際大会の決勝でPK戦の末に屈した強敵から敵地で金星を挙げた。
胸を張っていい。東京五輪世代が、ブラジルの地で鮮やかな逆転勝利をもぎ取った。PKで2点を許し、終盤にはDF町田が危険なタックルで一発退場となったが逃げ切り、横内監督代行は「選手がチームとしてやることを表現してくれて、それが勝ちにつながった」と奮闘をたたえた。
ミドルシュート3発で王国の度肝を抜いた。
まずはMF田中碧が魅せた。0-1の前半27分。右足を振り抜き、無回転気味のシュートをネットに突き刺した。さらに1-1の後半7分、今度は思い切って放ったシュートが相手に当たってゴールへ。背番号8は「(1点目は)そんなに相手も来ていなかったので、うまくGKのタイミングをずらせればいいかなと思った」と振り返り、2点目も「いい形で入ってくれた」と頬を緩めた。
後半23分にはMF中山が左足で豪快なミドル弾。「本当にこうやってレベルの高いチームとやれるのは収穫が多い」。6月のトゥーロン国際大会決勝でPK戦の末に敗れた強敵からのアウェー星に手応えを隠さなかった。
攻守に躍動したU-22JAPANを、ブラジルの地元紙も「最高のパフォーマンス」などと高く評価した。ここにA代表組のMF久保建、堂安、DF冨安らが加われば、さらにチーム力は増す。東京五輪での金メダル獲得は決して夢ではない。