U23アジア選手権フルメンバー招集へ 久保ら海外組含め“骨格”定める

 日本サッカー協会が、来年1月にタイで行われるサッカーのU-23アジア選手権でMF久保建英(18)=マジョルカ=ら海外組を含めたベストメンバーでの編成に動いていることが15日、分かった。同選手権ではクラブ側には選手派遣の義務が生じないため、実現へのハードルは高いが、東京五輪で悲願の金メダル獲得に向けて最強メンバーの編成を目指す。

 東京五輪イヤーの幕開けとなる同選手権は、来年1月8日開幕で五輪本大会のアジア予選を兼ねる大会。開催国として出場権を得ている日本を除き、アジア代表として3枚の本大会切符を各国が争う真剣勝負の場だ。開催期間中にはA代表の活動もなく、兼任する森保監督が指揮を執ることができる貴重な舞台となる。

 関係者によると、これまでA代表、U-22代表、U-20代表とそれぞれのカテゴリーで代表に参加していた五輪世代のフルメンバー招集を目指すプランを立てているという。森保監督が兼任監督に就任以降、A代表に引き上げたMF久保建、MF堂安、DF冨安らに加え、MF安部(バルセロナ)ら海外組も交えたチームを編成し、東京五輪代表チームの“骨格”を定めることが目的となる。

 ただ、実現に向けてクリアすべきハードルは高い。決勝までいけば最長で1月下旬までとなる同選手権は派遣義務が発生せず、欧州各国もシーズン中。参加にはクラブ側の協力が不可欠となっている。困難なタスクだが、クリアすれば金メダルに向けてメリットは大きい。

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