神戸は名古屋に完敗…フィンク監督就任後、先制許すと1分け5敗 11戦ぶり無得点
「明治安田生命J1、名古屋3-0神戸」(9日、豊田スタジアム)
決定力を欠いた神戸がリーグ戦11試合ぶりの無得点に終わり、0-3で名古屋に完敗。J1残留をたぐり寄せることはできなかった。
リーグ3位の総得点53を誇る神戸はシュート15本を浴びせたが、自陣を固める名古屋守備陣を最後まで崩せなかった。トルステン・フィンク監督(52)は「チャンスをモノにできなかったのが最大の敗因」と振り返り、両チーム最多4本のシュートを放ち、前線で孤軍奮闘した日本代表FW古橋亨梧(24)も「最後の精度が低かった」とうなだれた。
守備の要、ベルギー代表DFトーマス・フェルマーレン(33)の欠場も響いた。前半23分までにシュート2本で2失点。フィンク監督就任後、先制された試合は3連敗を含む1分け5敗。先制点を献上すると、そのまま複数失点を喫する“もろさ”をまたも露呈し、元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタ(35)は「試合の流れを決めた」と序盤の失点を悔やんだ。
総失点はリーグワースト3位「57」まで膨らんだ。6月から指揮を執るフィンク監督だが、無失点は3試合だけ。J1残留は濃厚な状況だが、守備の安定という命題に明確な“解答”は見いだせないままだ。