原口「狙い通り」値千金FK弾 5カ月ぶりスタメン「メラメラする部分あった」

 「W杯アジア2次予選、キルギス0-2日本」(14日、ビシケク)

 F組首位の日本は敵地ビシケクでキルギスを2-0で下し、4連勝で勝ち点12とした。前半41分にMF南野拓実(24)=ザルツブルク=のPKで先制し、後半8分にはMF原口元気(28)=ハノーバー=が値千金の直接FKを決めた。F組のもう1試合はミャンマーがタジキスタンを4-3で破った。

 狙い澄ましたコントロールショットが左隅を射抜いた。1-0の後半8分、ゴール前のFK。距離は約25メートル。MF原口の脳裏にはゴールへの軌道がイメージできていた。「あそこのコースには自信があった。練習していて良かったなと」。勝利を大きくたぐり寄せる2得点目を奪った。

 森保監督の起用に結果で応えて見せた。ロシアW杯のベルギー戦でも得点を決めた実力者だが、2列目のタレント豊富な現代表では、6月9日の親善試合・エルサルバドル戦以来の先発起用。「久しぶりの緊張じゃないけど、メラメラする部分があった」。流れの中からの得点ではなかったが存在感を示した。

 指揮官には狙いがあった。原口が先発した左サイドは、MF中島が定位置を確保している。指揮官は原口起用の理由を、コンディションの良さに加え「チーム力を上げるために選手の起用を考えた」と多くを語らず。ただ、キルギスは右サイドへの大きなサイドチェンジで日本の左サイド後方を執ように狙っていた。中央へ流れることの多い中島をフォローするDF長友の位置取りを意識しており、豊富な運動量で攻守に走り回る原口の起用で相手の狙いを封じた。

 これで2次予選の前半戦を終えて4戦全勝無失点。結果だけ見ればこれ以上ないが、指揮官は言う。「まだまだゲームコントロールしながら戦っていけるようにしなければいけない」。結果と成長の両輪を求める戦いは続いていく。

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