森保監督「時間は巻き戻すことはできない」ハーフタイムに“まず1点”を求める
「国際親善試合、日本1-4ベネズエラ」(19日、パナソニックスタジアム吹田)
日本は前半33分間でハットトリックを許すなど4失点を喫したが、後半には途中出場のMF山口蛍(神戸)のシュートが決まり、一矢を報いた。ハーフタイム中にどのような指示を出したのか、森保一監督が質問に答えた。
守備はプレスがかからず、攻撃ではミスが続く最悪の展開で前半の45分間を終えた。監督は、選手らに「前半の結果は時間を巻き戻すことはできないので変えることはできない」と呼び掛けた上で、「まずやって欲しいのは勝利を目指して戦う、応援してくれる人に勝利を届けるという姿勢を見せる。もう1回顔を上げて、最後まで闘う姿勢を見せること、そして1点しか取れないですけど、1点でも追いつくこと、1点でもあげることを考えて最後まで戦う」という内容で激励したという。
こうしたことを求めた中には「チームとして糸の切れたたこになって、バラバラになるのではなく最後までチームとして戦うというのが選手たちの責任だと考えて欲しくて」という思いもあったという。「選手に求める責任は自分の力を100%最後まで、諦めずにやっていく。選手たちはそういうパフォーマンスを見せてくれたと思う。前半の結果を受けて、もちろん相手のテンションも変わるが、こちらのギアがあげられないと、後半にもっと差を付けられたかもしれない」と振り返った。
森保監督は試合後の監督はほぼ毎回、応援のために来場したサポーターのことに触れ、テレビ観戦している人への感謝も欠かさない。「負けてしまうとあまり説得力がないと思いますが」とした上で、以下のようにも語っている。
「われわれを応援してくれる方々も、ここにいる人たちも、日頃から楽して生活している方はいないと思います。近年の日本では自然災害等々で自分の生活を失ったり、苦しんでいたり、心に傷を負っている人たちが多い中で、われわれができることは試合の中で、タフに最後まで粘り強く戦い抜くことを、日本代表としてメッセージで送れるようにしよう話していて、選手たちもそういった社会貢献としてやりたいと話していて、今日の後半については、心が折れて足を止めるのではなく、走り続けることをやってくれたのは、監督として選手を評価したいです」