GK川島、惨敗に「ブーイングされて当たり前」それでも前向く「経験しなければ」
「国際親善試合、日本1-4ベネズエラ」(19日、パナソニックスタジアム吹田)
日本は前半だけで4失点、相手FWのロンドンに33分間でハットトリックを許すという屈辱的な大敗を喫した。最も後ろでベネズエラの攻撃と向き合ったGK川島永嗣(ストラスブール)は「経験しなければ、前には進めない」と前向きに語った。
直近のW杯2次予選・キルギス戦と比較すると守備ラインでは長友、吉田、酒井と実績のある3人がこのベネズエラ戦では代表メンバーから外れている。キルギス戦から共通しての先発となった植田と、佐々木、畠中、室屋で守備ラインを形成。失点は当然、DFやGKだけの責任だけではないが、次々と失点する痛みは残った。
先制点を前半8分に許したことを踏まえ、川島は「選手がこれだけ変わっている中で、立ち上がりのところで失点して流れをうまくもっていかれた。うまくいきそうで、自分たちのミスから危険なシーンをつくられていた。もう少し後半あれだけ良くできたので、前半の中で修正できればよかったのかな」と反省した。GKから見て、「距離感が攻撃でも守備でも良くなかった」と分析。「後半はハーフタイムで修正してできた部分はあった。そういうところも含めて、チームとして誰が(試合に)出ても自分たちがやろうとしていることをやっていくということを徹底しないといけない」と語った。
守備ラインについては、「ただ、このメンバーでなくても、コパに行った時も若いメンバーで臨んだ。経験しなければ、前には進めない」。年齢は別にして、チームを活性化することを念頭に、「自分も含めて、今のチームに新しい血を入れられるのは新しい選手しかいない。そういう意味ではチームを強くしていく上でも、今日出た選手が突き上げていかないと」など、前を向いた。自分自身としても「きょうチャンスを与えてもらったのは、メンバーが代わった中でチームを支えるところがポイントだった。きょうの自分にはできていなかった。自分自身もより成長していきたい」と誓った。
前半終了後にも、試合終了後にも、スタンドからは大きなブーイングが飛んだ。「ブーイングされて当たり前だと思う」と厳しい言葉を自分たちに向けたが、「こういう難しい中でも、後半いろいろ出せたのはポジティブな部分でもあるし。これだけ前半と後半で正直内容が違う試合もなかなかない。ただ、やればこれだけできるということを自分たちも感じられた」とした。