森保J・古橋 念願の代表デビュー「思い切ってやれた」指揮官も「ハードワーク」評価

 「国際親善試合、日本1-4ベネズエラ」(19日、パナソニックスタジアム吹田)

 日本はベネズエラに1-4で完敗した。14日のW杯アジア2次予選のキルギス戦からメンバーを大幅に入れ替えたが、守備が崩壊。前半だけでの4失点は国際Aマッチでは1954年5月のインドネシア戦以来、65年ぶり。

 屈辱的な大敗を象徴するような寒空に差し込んだ、一筋の光明だった。初選出のMF古橋が待望の代表デビューを果たし、縦横無尽にピッチを駆けた。4点を失った後半開始から右MFに入った。「状況が状況だったので逆に思い切ってやれた」と本来のポジションとは逆サイドながら、持ち味を発揮した。

 後半32分にはペナルティーエリア内で決定的なパスを受けたが、後方から迫った相手にシュートを打たせてもらえず。「そこで足が出てくるのかと、いい経験になった」と世界レベルを体感した。

 世代別代表とは無縁で大阪・興国高から中大に進み、学生時代は宅配便のアルバイトも経験。「親の偉大さやお金を稼ぐ大切さを感じ」(古橋)ながらプロの世界を夢見た。卒業間近の16年12月にようやくJ2岐阜に内定。3年で一気にA代表まで駆け上がった。

 「チャンスも引き出せたし流れも変えられた。想像してた以上にやれた」と手応えをにじませ、森保監督からも「自分の特長を発揮してくれた」と評価を与えられた。「幸せでいい経験だった。また戻ってきたい」。自らを奮い立たせるように誓いを立てた。

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