引退の闘莉王が告白“22年間の罪悪感” 親孝行で「できる限り取り戻したい」
サッカー元日本代表で京都DFの田中マルクス闘莉王(38)が1日、都内で引退会見を開いた。「こんなしょうもない人間をね、支えていただき、感謝の気持ちで心が、胸がいっぱいです」とサポーターや関係各位に感謝。留学した渋谷幕張高時代から数えると22年間、日本で過ごしてきたが、ブラジルに残している家族のことにも思いをはせた。
日本からブラジルへ。帰省する度に思うところがあるようで、「帰るたびに両親の年の取り具合を見ると、妹に任せきりだなと。すごく罪悪感を感じます」としみじみと語った。「200歳ぐらいまで生きてほしいんですが、それは不可能で。少しでもね、そばにいて。支えてやりたいなと思います」と両親への思いを吐露した。
「帰って、少しでもこの22年間、いなかったことをできる限り取り戻したいなと思います」とも語った闘莉王。今までは選手を辞めるといっても反対されていた父からも「やっと『帰ってこい』って言ってくれた」という。「少しでも面倒を見れる、楽しい時間を過ごせるように時間をかけてやりたいと思っています」と、親孝行を誓っていた。