FC大阪、今季最終戦ドローで8位 5年連続ひと桁順位フィニッシュ
「JFL、FC大阪2-2鈴鹿アンリミテッド」(1日、服部緑地陸上競技場)
サッカーJFLの今季最終節が開催され、大阪から3番目のJリーグ入りを目指すFC大阪はホームで鈴鹿アンリミテッドと引き分けた。10勝10分け10敗の勝ち点40としたFC大阪は8位でシーズンを終えた。
前日の寒さも和らぎ、心地よい日差しが差し込む中行われた最終戦。FC大阪は前節逆転勝利を果たしたメンバーそのままで挑んだ。
開始2分、FC大阪は相手ゴール前でFKのチャンスを獲得。これをMF舘野が蹴ると、ボールは惜しくもサイドネットに外れる。10分にはFW横野がゴールを揺らすが、惜しくもオフサイド。29分にも横野のシュートがファインセーブにあうなど、押し込みながらもなかなか得点には至らない。そして31分、FC大阪はFW浜野からのクロスにMF江郷下が合わせたシュートが決まり先制し、このまま勢いに乗るかと思われたが、わずか1分に同点に追いつかれてしまう。
後半に入り、FC大阪が攻撃を受けるシーンが続くが、GK永井を中心に守り抜くと、前半よりも圧倒した勢いで相手ゴールへ迫る。しかし後半33分、カウンターを受けるとペナルティーエリア内で相手選手を倒してしまいPKを与え、逆転を許してしまう。
このまま試合終了かと思われた後半ロスタイム、FC大阪はDF斉藤のクロスに途中交代で入ったFW塚田がヘディングシュート。相手選手に当たりこぼれ球になるとサイドから駆け上がってきた舘野がミドルシュートを放つ。これがゴール右側に決まり土壇場で同点に追いつく。一気に逆転のムードが漂いはじめると、ゴール前正面でFKのチャンスを得る。舘野が蹴ったボールはあと一歩のところでDFにクリアされ、得点ならず。白熱した試合は2-2の引き分けとなった。
これで今シーズンの全日程を終了し、FC大阪は勝ち点40、8位でのフィニッシュ。JFL参入後5年連続の一桁順位でリーグ戦を終えた。クラブは11月に「Jリーグ百年構想クラブ」申請書類を提出。来季はJリーグ入りを目指すシーズンとなる。
JFLはホンダFCが4連覇。来季、FC今治がJ3に参戦し、最下位の流通経大ドラゴンズ龍ケ崎は地域リーグに降格する。地域リーグからはいわきFCと高知ユナイテッドがJFLに昇格する。今季順位は以下の通り。()内は勝ち点。
優勝 ホンダFC(63)
2位 ソニー仙台(55)
3位 FC今治(51)
4位 東京武蔵野シティ(48)
5位 テゲバジャーロ宮崎(41)
6位 ホンダロック(41)
7位 ヴェルスパ大分(40)
8位 FC大阪(40)
9位 MIOびわこ滋賀(40)
10位 ヴィアティン三重(39)
11位 マルヤス岡崎(38)
12位 鈴鹿アンリミテッド(36)
13位 ラインメール青森(36)
14位 奈良ク(34)
15位 松江シティ(25)
16位 流通経大ドラゴンズ龍ケ崎(21)