古橋らベネズエラ戦初代表組は招集されず 森保監督「戦力になり得る選手」拡大狙う
「東アジアE-1選手権」(10日開幕、韓国)
日本サッカー協会が4日、日本代表メンバー22人を発表した。今大会は国際Aマッチデー外の日程のため、国内チームからの選考となった。新戦力発掘の意味合いが強い大会となるが、11月の国際親善試合で初選出されたFW古橋亨梧(神戸)ら4人は選ばれなかった。
11月の代表戦では公式戦と言えるW杯予選キルギス戦と、国際親善試合ベネズエラ戦で違うメンバーが選ばれた。ベネズエラ戦では古橋のほか、FWオナイウ阿道(大分)、DF進藤亮佑(札幌)、DF荒木隼人(広島)の4人がA代表に初選出された。ただ、ベネズエラ戦には、この4人では古橋しか出場しなかった。
今回のE-1選手権で選ばれたのは横浜MでJ1得点ランクトップタイの15得点を挙げている仲川輝人と、五輪世代から9人の合わせて10人となった。こうした選考の意図について、「まず11月のキリンチャレンジ杯から、今回招集をしていない選手については、1回の代表活動で、代表が何をしているかを考えてもらう、知ってもらうのは十分だと思います。今回、代表に来るだけの実力はもちろんあるが、残された天皇杯、来年に向けてさらに存在感を発揮してもらいながら、チームで結果を出し、代表の戦力としてアピールすることを続けてもらえばなと思います」とした。ちなみに、天皇杯準決勝は21日に神戸-清水、鹿島-長崎で行われる。
こうした背景を説明した上で、「1つだけが理由ではない」とした。「いろんなことを考えた時に、まず日本代表の強化になること、日本サッカーのレベルアップを少しでもできることで、今後の厳しい戦いの中で、戦力になり得る選手が数多くいることが強いチームを作ること、結果にもつながると思うし、戦い方の選択肢も数多く持てる。誰か1人が欠けたからチームががたがたになるのではなく、日本サッカーチームなので、誰が抜けても戦力が落ちないようにやってもらえば、それを考えてメンバー選考をしています」と、いわゆる“ラージグループ”としての日本代表を拡大しようとしていることをうかがわせた。