スペイン八百長試合裁判、元日本代表監督アギーレ氏ら大半に無罪判決
スペインリーグで2011年、1部残留をめぐり金銭のやり取りと引き換えに不当に試合結果を操作したとして選手ら41人とサラゴサ(クラブ)が被告として裁かれた裁判の判決がバレンシア裁判所で下され、大半の関係者が無罪とされた。
スペインのスポーツ紙、マルカなどによると当時のサラゴサ会長と幹部に文書偽造の罪がありそれぞれ1年、3月の懲役刑が科される。ただ買収の事実は認められず36人の選手・監督は無罪となった。この中には当時サラゴサ監督でのちに日本代表監督となり、この一件で同職を追われたハビエル・アギーレ氏(現スペイン1部、レガネス監督)がいる。
対象の試合は2011年5月に行われ、サラゴサがレバンテを2-1で下して1部残留を決めた。その後不審点が指摘され、リーグ機構と試合結果を受けて2部降格したデポルティーボの告訴を受けて裁判へ。スペイン検察庁は贈賄側も収賄側も同等に2年の懲役刑、さらに6被告に対し各種権利の剥奪を求刑していた。