仲川輝人「小さくてもやれる」 今季JリーグMVPが日の丸初陣へ闘志

 「東アジアE-1選手権、日本-中国」(10日、釜山)

 3大会ぶりの優勝を目指すサッカー日本代表は9日、初戦・中国戦に向けて釜山市内で冒頭15分をのぞく非公開練習で調整を行った。東京五輪に臨む22歳以下の選手を中心に、国内組で挑む今大会では、前日のJリーグアウオーズでMVPに輝いたMF仲川輝人(27)=横浜M=の代表デビューに注目が集まる。今季、横浜Mを15年ぶりとなるリーグVへと導いた快足アタッカーは「覚悟を持ってここに来ている」と意気込んだ。

 サッカー少年たちに夢を与える。東京五輪世代の中心の編成で、背番号「10」をつける今季のリーグMVP仲川は、中国戦に向け「身長が小さい分、アジリティーの部分だったり、相手の懐に入っていくプレーを目指していました。海外の選手は体格というか、身長がでかい選手が多い中、小さい選手でもやれている。(小さい子供たちに夢を?)そうですね」と笑った。

 森保監督からの期待は大きい。メンバー発表時には「これからの代表の戦力になり得る選手」と評した。練習初日となった昨日は、指揮官とピッチ上で会談して「若い世代が多く、自分も上の方。責任感と自覚をプレーで見せてくれと言われた。そういうところからやっていきたい」。11人の初招集者を含め、14人が五輪世代。初招集でもチームを引っ張っていく覚悟はある。

 爆発的なスピードを武器にJのピッチで躍動した、身長161センチのシンデレラボーイ。横浜Mではかっちりとハマる戦術の中で特長を見せる。代表チーム内で即座に輝くことは難しいが「ハードワークという部分ではサッカーとして、代表として、マリノスとしても求められていると思う。そこをしっかりとやりながら自分の特色を出していければ」。その時が待ち遠しい。

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