徳島、無情ドロー…6年ぶりJ1ならず 鈴木徳先制ゴールも後半痛恨同点被弾

 「J1参入プレーオフ・決定戦、湘南1-1徳島」(14日、Shonan BMWスタジアム平塚)

 徳島は1-1で湘南と引き分け、大会規定によりJ1昇格はならなかった。前半20分にMF鈴木徳真(22)が先制ゴールを奪ったが、後半19分に同点ゴールを献上。あと一歩で6年ぶりの昇格を逃した選手たちは、サポーターに深々と頭を下げ、来季の自動昇格を誓った。

 あと一歩だった。終了のホイッスルが響くと、死力を尽くした徳島の選手たちが次々にピッチに倒れ込む。湘南との大一番は無情のドロー。大会規定により、6年ぶりのJ1昇格は夢と消えた。

 「前半は我々が望んだ展開だったが、後半にワンチャンスを決められた。プレーオフを勝ち抜くのは難しい」。ロドリゲス監督が厳しい表情で試合を振り返る。

 前半20分に左CKからDF田向が頭で折り返したボールを、MF鈴木徳が右足で押し込み先制ゴール。昇格の夢がグッと近づいたが、後半19分に相手FW松田に同点弾を許して苦境に陥った。終盤は長身DFバイスを最前線に上げるなど全員攻撃で2点目を狙ったが、湘南の堅い守備を崩せなかった。

 2013年にプレーオフを勝ち抜き、翌14年にJ1で戦った徳島。しかし、わずか3勝しかできず1年でJ2に降格した。クラブはJ1復帰を目指し、17年に「ポジショナルプレー」を標ぼうするスペイン出身のロドリゲス監督を招請。就任3年目の今季、躍動感あふれる攻撃サッカーでプレーオフに進んだが、最後の壁を突き破ることはできなかった。

 試合後、選手たちは地元から駆けつけたサポーターに歩み寄り、深々と頭を下げた。「何が足りなかったのか、今は答えが見つからない」とMF岩尾主将。先制ゴールのMF鈴木徳は「来年は自動昇格できるように、もう一回、土台から積み上げていきたい」と前を向いた。この苦い経験も飛躍への財産となるはず。敗戦の痛みを力に変えて、ヴォルティスは再びチャレンジを開始する。

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