湘南J1残留 松田殊勲のドロー弾 激動シーズン最後は笑顔
「J1参入プレーオフ・決定戦、湘南1-1徳島」(14日、Shonan BMWスタジアム平塚)
J1で16位の湘南がJ2で4位の徳島と1-1で引き分け、規定により残留を決めた。湘南は前半に先制点を許したが、後半に松田のゴールで追い付くと、相手に勝ち越し点を許さなかった。プレーオフで甲府、山形を退けて勝ち上がってきた徳島は2014年以来のJ1復帰はならなかった。
J1最終節の試合終了間際に失点し、プレーオフへ回った湘南が最後の最後に笑った。引き分けても残留できる状況で、0-1の後半に追い付いた。曺貴裁前監督のパワハラ問題に揺れ、崩壊寸前のチームをまとめた浮嶋監督は「よく乗り越えた」と実感を込めた。
前半20分に先制を許したが、追いかける立場になってスイッチが入った。FWクリスランを投入した後半は湘南らしい球際の激しさや素早い攻守の切り替えが戻る。左から攻め込んだ19分に、DFの間を一歩抜け出たFW松田が左足でゴールを奪った。
J2発足以降は4度降格し、3年連続J1で戦うのは初。苦境で踏みとどまり、MF斉藤は「今年は本当に長かったが、気合で頑張れた。来年はもっといいチームにしたい」と希望を口にした。