FC大阪、来季はJ参入へ本格挑戦 百年構想クラブ申請、花園第2Gを大改修
大阪から3番目のJリーグ入りを目指すJFL・FC大阪の吉沢正登会長、岡崎将太副社長が20日、神戸市中央区のデイリースポーツを訪れ、8位に終わった今季を振り返り、J3参入へ本格挑戦となる来季への意気込みを語った。
JFL参戦5年目の今季は10勝10分け10敗の勝ち点40で8位。昨季の2位から順位を下げた。吉沢会長は「昨季は勢いで2位までなったが、チームとして育ちきっていなかった。主力選手はほぼ残留するので今季の成績を反省して、チームの育成を重視していきたい」と話した。4季指揮した和田治雄監督が今季限りで退任。後任監督は近日中に発表できると明らかにした。
クラブは11月にJリーグ百年構想クラブ申請を行い、現在審議中。JFLのクラブがJ3に入会するためには、Jリーグが参加要件としている「Jリーグ百年構想クラブ」に認定され、「J3クラブライセンス」を交付されなければならない。そしてJリーグ理事会で入会を承認された上で、JFLで定められた競技成績(今季は年間4位以内)、ホームスタジアム・平均観客動員数などの基準をクリアすることが条件となる。
また、ホームタウン東大阪市の花園ラグビー場第2グラウンドをFC大阪がJ3基準を満たす5000人収容のスタジアムに改修し、市に寄付する協定も締結した。吉沢会長は「花園をフットボールの聖地として、ラグビーだけでなく、サッカー、アメフトなどでも盛り上げていきたい。1試合あたり5000人の観客動員を目指したい」と力を込めた。スタジアム改修は21年シーズンの開幕前に完了予定だが、改修中の来季も試合を開催する方向で進めている。