国学院久我山、山本航&山下貴でWハット!開幕戦史上初
「全国高校サッカー選手権・1回戦、国学院久我山8-0前原」(30日、駒沢陸上競技場)
開会式後の1回戦で国学院久我山(東京B)が開幕戦では史上最多となる8得点を奪い、8-0で前原(沖縄)を下した。FW山下貴之(3年)が前半6分に決めた選手権の“令和初弾”を含め、史上2人目となる開幕戦ハットトリックを達成すると、主将のFW山本航生(3年)もハットトリックで競演した。攻撃力を見せつけた。
攻め倒した。前半6分、左サイドで先発したFW山下貴が右足で“令和初弾”。試合前、父の治男さんに「大会初ゴールを狙ってくる」と約束したレフティーの有言実行から記録ずくめのゴールショーが始まった。
山下貴は同11分、後半12分にも得点してハットトリックを達成。令和1号はもちろん、開幕戦でのハットも84回大会で一条(奈良)のFW徳村が達成して以来、2人目となった。
ただそれでも終わらない。3トップの一角であるFW戸坂も得点を奪い、センターFW山本航も前半に1得点、後半に2発をたたき込んでハットトリック。開幕戦でのダブルハットはもちろん史上初となった。「試合前には、監督からも勝つことだけが目標じゃないと言われていた。勢いに乗れる勝ち方ができてよかった」と山本航は胸を張った。
国学院久我山は4年前の大会で東福岡に敗れて準優勝。「あの試合を見て入った選手もいる。僕らも埼スタの舞台に立ち、初優勝をしたい」と山本航。大勝に、夢は大きく膨らんでいく。