昌平が初の8強入り“1年生ジョーカー”篠田が劇的V弾

 「全国高校サッカー選手権・3回戦、昌平1-0国学院久我山」(3日、浦和駒場スタジアム)

 3回戦が各地で行われ、昌平(埼玉)は浦和駒場スタジアムで国学院久我山(東京B)と対戦して1-0で勝利した。昌平は攻め込みながらもなかなか得点が奪えない展開だったが、後半23分に途中出場したMF篠田大輝(1年)が、終了間際に鮮烈なミドルシュートをたたき込んで、初の8強入りを達成した。

 迷うことなく振り抜いた。0-0で突入した後半ロスタイム。DF大竹からパスを受けた篠田はドリブルから左足一閃(いっせん)。利き足とは逆足だったが「利き足だけではなく、同じくらい蹴られるように練習してきたつもり。自信はあった」。鋭い弾道はゴールバーをたたきながらも、ゴールに吸い込まれた。

 強い信頼を受けてピッチに送り込まれた。2回戦から中0日。疲労も残る選手も多かっただけに、藤島監督は試合前「今日はチームの総力で勝とう」と鼓舞した。じれるような展開となり「1年だけど、決定力がある選手」と“ジョーカー”である篠田を投入。指示はシンプルだった。「点取れ」。ロスタイムに突入し、PK戦も見えてきたが「(PK戦のことは)まったく考えていなかった。笛が鳴る前に考えたら負けそうな気がして。でも篠田にボールがまわれ、と思っていた」と指揮官。願いは通じて、3度目の選手権出場で初めてベスト8に名を連ねた。

 2003年生まれの切り札は、浦和ジュニアユース出身。ユース昇格はかなわなかったが「高校サッカーは小さいことから見てきて、立ちたかった舞台。今では昌平に来て良かったのかなと思っています」。夢舞台を、全力でひた走っていく。

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