静学・浅倉廉、かつてのチームメート久保建英から受けた刺激「指示なんかも違っていた」
「全国高校サッカー選手権・準決勝、静岡学園1-0矢板中央」(11日、埼玉スタジアム)
準決勝2試合が埼玉スタジアムで行われ、静岡学園(静岡)は堅守の矢板中央(栃木)に苦しむも、終了間際にJ1鹿島入り内定のMF松村優太(3年)が自ら得たPKを決めて競り勝った。前回覇者・青森山田(青森)が帝京長岡(新潟)を2-1で下して決勝進出。2連覇に王手をかけた。決勝は13日に埼玉スタジアムで行われる。
静岡学園の攻撃的サッカーをけん引していたのは、背番号8のMF浅倉廉(3年)だった。矢板中央戦ではトップ下で先発。高い技術を見せて、ブロックを敷いて守る相手を攻略すべく、攻撃面でアクセントを付けた。
J1川崎の下部組織出身。ユース昇格という夢はかなわなかったが「トップチームの大島僚太選手が好きで。なので大島選手を目指して」と名門・静岡学園の門をたたいた。
小学校時代には、既に日本代表にも選ばれているMF久保建英(マジョルカ)ともコンビを組んでプレーした経験もある。「周囲に出す指示なんかも違っていたし、刺激になっています」と語る。
決勝の舞台で相まみえるは、高円宮杯U-18プレミアリーグでも優勝した、前回大会覇者・青森山田。チームを率いる川口監督が「絶対王者」と評する難敵だが、浅倉は「相手は強い。でもチャンスは作れるはず。パスで崩す、ドリブルで崩すという静学らしさで戦えれば」。高校サッカー日本一への思いは、王者にも負けるつもりはない。