INAC 田中美南の完全移籍を発表
サッカー女子プレナスなでしこリーグ1部のINAC神戸は18日、日テレから女子日本代表「なでしこジャパン」FW田中美南(25)を完全移籍で獲得したと発表した。
田中は「今シーズンからお世話になります田中美南です。素晴らしい環境、街、新しい選手、スタッフの方々と共に戦えることを楽しみにしています。自分自身の成長と共にチームに貢献し、リーグ優勝をしましょう!応援よろしくお願いします!」と。クラブを通じてコメントした。
日テレの下部組織から12年に昇格。昨季は日テレでリーグ史上初の5連覇に貢献し、2年連続最優秀選手と4年連続得点王(20得点)に輝いた。皇后杯決勝でも日テレを3大会連続優勝に導く決勝ゴールを決めるなど決定力は群を抜く。13年には18歳でなでしこジャパンに初招集され、強豪ドイツ相手に代表デビュー弾も決めた。
INAC神戸は昨季、リーグ戦3位など3季連続無冠に終わった。リーグ戦の総得点28は優勝した日テレの半分以下で、7季ぶりのリーグ優勝へ前線の補強は急務だった。今季はクラブ初の外国人監督として前J2京都コーチのエンゲルス氏も招聘(しょうへい)。覇権奪回へ大型補強を敢行した。
◆田中美南(たなか・みな)1994年4月28日、タイ出身。日本人の父とタイ人の母を持つ。川崎市宮前区で育ち、5歳からサッカーを始める。中学時代に日テレの下部組織日テレ・メニーナに入団。神奈川県立百合ヶ丘高在学時の12年に日テレに昇格。日本が準優勝した10年U-17女子W杯で1得点。12年U-20女子W杯出場。13年アルガルベ杯ドイツ戦で、なでしこジャパン初出場初得点。代表通算39試合16得点。164センチ、56キロ。利き足は右。