田嶋会長“森保体制”のサポート明言「今は苦しい時間だけど」危機の「見極め」も訴え
日本サッカー協会の田嶋幸三会長(62)が18日、山形県協会主催のイベントで講演を行い、苦闘が続いている日本代表とU-23代表を兼任する森保一監督(51)について「今は苦しい時間だけど、自分はしっかりサポートして、戦い抜いていきたいと思います」と考えを示した。
東京五輪に出場するU-23代表だが、気候面や日程面で「本大会のシミュレーションになる」と話していたU-23アジア選手権(タイ)では2敗1分けで1次リーグ敗退。指揮官の手腕や兼任体制の是非を問う声があがっている。
田嶋会長はこの日の講演の中で、ロシアW杯本大会が直前に迫った2018年4月に当時のハリルホジッチ監督から西野監督へとシフトしたことを引き合いに「いろんな危機があるわけですが、例えばJリーグのチームで3連敗しました。もう危機だ、すぐに監督を代えなきゃとか、いろんなことを言う人もいる。でも、連敗をすることが危機だとは思っていない。本当の危機の時にはチームが崩壊したり、いろんなことが起きたとき。それを見極めないといけない」と語った。
その上で森保兼任体制について「本当に選手を大切にして、この選手は天皇杯があるから選ばれないなど、様々なことを考えて選んでくれている。それでも勝ちにいかないといけないし、勝つことは大切だということは重々分かっている。その中で戦ってくれているというのは彼には感謝しています」と信頼を寄せた。
そして「覚悟をもってやれるか。そういうと『辞めれば良いんですよね』という人もいる。でも辞めて済むような簡単な物じゃないときもあります。やめて次にいくことを考えているなら覚悟でもなんともない。逃げているだけだと思います」と熱く語った。