サッカースペイン１部リーグ、バルセロナが１月までの冬の移籍市場で元所属選手で現在Ｊ１神戸のＭＦアンドレス・イニエスタ（３５）を再補強する考えを持っていたという。９日、バルセロナを中心に展開するスポーツ紙スポルトが伝えている。

　記事によると、バルセロナは選手と連絡を取り、シーズン後半へ向けて古巣へ戻る可能性があるか尋ねたという。ただ状況としてイニエスタは神戸とあと２年の契約を残しており、キャプテンを務めるほか神戸の中で欠かせない存在となっている。さらにＪ１開幕まであとわずかの状況で離脱は難しいとの判断をしたという。

　実現しなかったとはいえバルセロナの動きは象徴的なものといえる。まずはイニエスタが日本で高いレベルを保っていること、さらにバルサがかつてのプレースタイルを取り戻そうとしていることを証明することになる。

　なおキケ・セティエン新監督は就任直後のインタビューでバルサの伝説的な選手を問われ「まだ引退していないがイニエスタ。もしかすると彼を取り戻せるかもしれない」と語っていた。笑顔での受け答えだったため当時はそれほど深い意味があるとは捉えられていなかった。