湘南、逆転許すも手応え一敗 12年ぶり復帰の石原直が先制弾「意識なかった」
「明治安田生命J1、湘南2-3浦和」(21日、Shonan BMWスタジアム平塚)
28年目のシーズンが開幕し、浦和が湘南に3-2で競り勝った。後半40分、MF関根貴大(24)が決勝点を奪った。今季J1全試合で導入されるビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)の介入によりPKが認められる場面もあった。残り8試合は22、23日に行われ、連覇を狙う横浜Mは23日にG大阪と対戦する。東京五輪の期間は開催せず、J1は1カ月以上の中断となる。
湘南はホーム開幕の期待に応えることはできなかったが、確かな“湘南スタイル”を示した。待望のJリーグ開幕1号は前半7分。「意識はなかった」と左サイドからの正確なクロスに2008年以来の湘南復帰となった元浦和のFW石原直が先制ゴールを頭でたたき込んだ。
リードを許して迎えた後半20分には、またしても左サイドからのクロスに2009年まで浦和に在籍したMF山田が頭で古巣から同点弾を決めた。「レッズサポーターにプレーしている姿を見せられた」と元レッズの2人が浦和を苦しめた。
逆転を許した試合となったが浮嶋監督は「準備してきた攻撃が出せた」と手応えを口にした。後半28分には、今季から導入されたVARでPKを獲得。ノルウェー代表FWタリクが決めることができず流れを手放したが、昨季16位からの逆襲に期待が膨らむ一戦となった。