久保建英「これで次も出られる」 同点弾&全得点に絡んで勝ち点1に貢献
「スペイン1部リーグ、ベティス3-3マジョルカ」(21日、セビージャ)
日本代表のMF久保建英が得点の取り合いとなった試合で終盤に価値ある同点弾、敗色濃厚のチームに価値ある1ポイントをもたらした。
後半25分、相手守備陣がボール処理をもたつく間に味方がこれを奪い、ボールは久保の足元へ。レフティーは対応する相手DFをいなすようにゴール中央から右へ蛇行、味方の加勢を待つかのような気配で相手を油断させておいてから不意に不得手な右足でシュートを放った。意表をつかれたベティスGKジョエルはボールにこそ触れたもののその勢いを止めきれず同点弾が生まれた。
久保は試合後「何も考えてなくてとりあえず右へ動いた。ダメなら次狙えばいいと思って蹴った。軌道も見えなかったけど入って良かった」と得点シーンを振り返った。
チームがここまで敵地で獲得したのはわずかに勝ち点1。負け癖がついている中での収穫だけに今後の残留争いに希望を見出せる格好に。「今日の結果を(やらなければならない中での)最低限としてやっていければ残留できると思う」と手応えを口にした。
この日は2点目もアシストしたほか、先制点のシーンでは久保のシュートが相手DFにブロックされ、こぼれ球が得点したコロンビア代表のFWクチョ・エルナンデスに渡っていた。この点ではマジョルカ3得点全てに絡んだことになる。「このチームはウイングでも普通のチームの倍ぐらい守備を求められる」と下位チームなりの難しさはあるものの「これで次の試合にも出られると思う。結果を出してチームの助けになりたい」と話した。