J延期、チェアマンが下したトップの決断…緊急会議、クラブ側の承認受け 「再開もチェアマン判断で」
Jリーグが25日、J1からJ3までのリーグ戦やルヴァン杯といった3月15日までの公式戦94試合を延期すると発表した。全クラブに経営的な影響のある大きな決断だが、目の前に迫った2月26日の試合分については、村井満チェアマンがリーグのトップとして下してから、理事会で承認を得たという。
Jリーグはすでに開幕しており、各クラブ単位で新型コロナウイルス対策を打ち出していた。Jリーグとしては20日と21日にビデオ会議を行い対策をどうとるか、24日にはJリーグ開幕戦での総括を含め議論したが、試合延期までの結論は出なかったという。しかし、同日夜に政府による新型コロナウイルス感染症対策専門家会議で、「これから1-2週間が急速な拡大に進むか、収束できるかの瀬戸際となります」との見解が発表されたことで、事態が動いた。
25日午前11時に緊急で全クラブによる会議を行い、2月26日のルヴァン杯から日程を変更しようと全会一致で決定。Jリーグ規約でチェアマンに権限があることを踏まえて、理事会には事後報告したという。村井チェアマンは「それ以降の分(リーグ戦など)は理事会に諮ってからで、ということになった」と明かした。
再開についてはクラブと協議し、「場所の手配、安全上のケアもしてやる」とした。また、「中断の判断がチェアマンなので、再開もチェアマン判断で。開幕節で多くのお客様を迎えたという知見も生かしながら、マスクの配置とか、本件特有のシミュレーションも必要かなと思う」とした。