田嶋会長が新型コロナ陽性 サッカートップ、JOCでも副会長…国内外で影響も

 新型コロナウイルスに感染したことが分かった日本サッカー協会の田嶋会長
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 日本サッカー協会は17日、田嶋幸三会長(62)が新型コロナウイルス検査で陽性だったと発表した。同会長は国際サッカー連盟(FIFA)理事や日本オリンピック委員会(JOC)副会長など、国内外のスポーツ団体で要職を務めており、サッカー界だけではなくさまざまなところに影響が及ぶ可能性が出てきた。

 感染拡大を続ける新型コロナウイルスの影響は、日本サッカーのトップにも直撃した。17日夕に発表された田嶋会長の談話によると、発症日は14日。15日の検温時に微熱を確認し、翌16日に文京区内の保健所に相談、検査結果は17日午後に出たという。

 国内外を飛び回る田嶋会長だけに、感染経路の特定は困難だ。2月28日から会議への出席、女子W杯の招致活動、なでしこジャパンの親善試合視察のためにベルファスト(北アイルランド)やアムステルダム(オランダ)、米国へ渡航し、8日に帰国した。3日の欧州サッカー連盟(UEFA)総会では、感染が判明したセルビア協会のスラビサ・コサーゲ会長が「近くにいた」とし、「ヨーロッパでは現在ほどの緊張感はなく、ハグや握手、ビズなども行っている状況だった」と説明。総会に同席していたスイス協会のミニク・ブラン会長も感染が判明している。

 「現在の体調は多少熱があり、肺炎の症状もあるそうだが、元気です」と現状を説明。治療中の業務は周囲のスタッフに任せることで、「私が少しの間いない事でサッカー協会の業務が停滞する事はありません」とコメント。そして「発症日までは濃厚接触とはならないとのことだが、各所にご心配をおかけする事、本当に申し訳ない」と謝罪。「この疾病の様々な研究に協力し、戻ってきます」と結んだ。

 田嶋会長は14日のサッカー協会理事会に出席。2月下旬から中断しているJリーグへの影響も気にかかる。またJOCでも副会長という要職に就いており、各競技団体の要人と接触する立場にあった。体調不良を訴えていた16日のJOC常務理事会は欠席したが、10日には東京五輪・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長らとラグビーのW杯日本大会組織委員会に同席している。今回のコロナ禍はサッカー界だけで収まるかどうか、現時点では未知数だ。

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