Ｊリーグは１９日、臨時の実行委員会を開き、今季のＪ１、Ｊ２での昇格はそのまま残し、降格をなくすことを決めた。村井満チェアマンがウェブで会見を行い「様々な障害が出現してくる可能性があるが意志を持ってサッカーを続けていくという結論です」とした。予定通り４月３日に再開されたとしても適用される。

　新型コロナウイルスの感染拡大により、五輪でスタジアムを使用できなくなるチームがさらなるアウェーの連戦を強いられる、仮に無観客となった場合の各チームのその試合数、五輪期間中に試合を行った場合には代表選手が招集されているなど、というように大きくチーム間で公平性を欠くことを考慮した。「頑張った選手に激励を送る象徴である昇格はそのまま残す。一方で競技結果の罰則とも捉えられる降格は行わないようにしようと」と村井チェアマンは、理由を語った。

　再開にあたってスタジアムでの予防対策のマスクや消毒液の準備は進んでいる。サーモメーターなどは、３月中下旬の予定だが、まだ見通しが立っていない。ただ、今回サーモメーターの調達に関しては全てリーグ負担とすることを決めた。リーグで負担することで土曜日の試合で使ったサーモメーターを次の日の日曜日の別会場に移動して使い回し、利用効率を上げていくという対応を決めている。

　また、昇格は各カテゴリーの２位までとした。チーム数が増加した場合などの翌年年以降の詳細は２５日にも決めるとした。

　今回の実行委員会で再開日について話し合われておらず、可否についても２５日に決定するとした。