ベルギー代表の神戸フェルマーレン、欧州選手権延期に「サッカーより大切なことがある」
J1神戸のベルギー代表DFトーマス・フェルマーレン(34)が24日、神戸市内で取材に応じ、来年に開催延期された欧州選手権について「もちろんプレーしたかったので残念な気持ちもあるが、今はサッカーより大切なことがある」と述べた。
欧州選手権は6月に欧州12カ国で開催予定だったが、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大を受けて、21年6月11日~7月11日に延期されることが決まった。ベルギー代表も出場権を得ていたが、「政府や公的機関の考えであれば、それは尊重すべき。人の健康は何より大切なので受け入れるしかない」との考えを明かした。
母国ベルギーでも新型コロナウイルスの感染者が3000人を超えており、18日には政府が来月5日までの外出制限措置を発表していた。妻と子供は来日しているフェルマーレンだが、ベルギーの親族らとは「頻繁にコミュニケーションは取っている」と明かし、「この状況が一刻も早く収束することを願っている」と、神妙な表情で語った。