「練習試合、名古屋１－０横浜ＦＣ」（２８日、豊田スタジアム）

　Ｊ１横浜ＦＣは２８日、豊田スタジアムでＪ１名古屋との練習試合を行い、０－１で敗れた。新型コロナウイルスの影響で公式戦が中断されている中、元日本代表ＭＦ中村俊輔（４１）は５月９日のリーグ戦再開に向け、「新しいものを作っているところ。そこに集中していきたい」と中断期間を前向きにとらえた。

　がらんとしたスタジアムにボールを蹴る音と、選手たちの声がよく響いていた。練習試合ながらスタジアムで実施され、ＤＡＺＮの動画配信もされた。中村俊は「難しい時期だとは思うけど、選手もチームも前を向けるようなゲームだった。感謝の気持ちを持ってやれた」と振り返った。

　トップ下で先発し、後半１４分までプレー。試合は前半４分に名古屋ＭＦ阿部がゴールを挙げ、そのまま逃げ切られたが「前線からの守備や、ビルドアップの部分を試せた。良かった部分もあった」と前を向いた。

　新型コロナウイルスの影響で依然として公式戦は中断中。クラブも感染リスクを避けるため、試合前日に横浜から３時間半をかけてバスで豊田入り。試合後の取材もテレビ電話で行われるなど、特殊な態勢での試合となった。

　２度の再開延期があり、今は５月９日を目指して調整を続ける。選手にとっては心身のコンディション面で苦労が続くが「（チームは）新しいものを作り上げているので、そこに集中するだけ」。再開に向け、チーム力を上げる作業は続く。